シャドウではなく、ユニフォームライトで持ち上げる。CaptureOne
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シャドウではなく、ユニフォームライトで持ち上げる・CaptureOne
ニユフォームライトとは?
ユニフォームライトとはLCCの中にある設定項目の一つで、LCCとはレンズキャリブレーションの略になります。
予め用意されているレンズデータなどに関しては広角の歪みなどを補正してくれる機能があるので(プロファイルで読み込まれる)LCCの作成は基本的に必要ありません。
フルサイズ以上のセンサーのカメラを利用している場合、センサーに入る光源により撮影画像に時に色むら出るのですが、事前にLCCで撮影データを用意することでその色むらを打ち消す事が出来るのがLCCです。
基本的にはこのLCCは一般的なフルサイズ機では使うことは無いのですが、今回全く違う使い方で利用していきますが、今回はシャドウでは無くLCCの中にあるメーターのユニフォームライトを使ってシャドウ部分を明るくする方法と色情報が消されてしまった部分をカラーキャストで付与する方法を紹介します。
今回利用するデータはこちら
シャドウでは無くユニフォームライトで
画面の下記にある「LCC作成」をとりあえずクリックしましょう。
こちらをクリックすると自動的にカラーキャストにもチェックが入るのでそれは一旦チェックを外し、ユニフォームライトのメーターを調整しますが、理想的な値は1-15まででしょう。
これ以上メーターを上げるとシャドウ部分の色にグレーが乗るのと画質自体が徐々に劣化し始めます。
今回は上記のように設定を完了させました、出力された画像は以下のようになります。
※左元画像・右ユニフォームライト後
シャドウを持ち上げて同じように処理をしてみる
ちあなみに同じぐらいの明るさにしようとおもってシャドウ部分をシャドウのメーターであげる事もできるのですが、その出力結果は下記になります。
※シャドウを43にすることでユニフォームライトと同じテイストになるのでその設定で出力
※左ユニフォームライト・右シャドウメーターを持ち上げた場合
どうでしょう?ユニフォームライトはシャドウ部分のみの露出を上げているのに対して、シャドウメーターで調節するとミッドトーンまで持ち上がり全体的に不自然な印象になっているのがわかるでしょうか?
ユニフォームライトの本来の使い方では無いですがこのように自然に露出を上げることが出来るのはCaptureOneだけのメリットです。
色が失われた情報をカラーキャストで復元する
アンダーで撮るとよくあるのが露出を上げた時に黒つぶれしていた部分は色情報が無いためグレーに近い色のまま明るさが明るくなってしまうのですが、画面の色が均一な緑、青などで処理されている場合はカラーキャストで色の復元が出来るのです。
今回使用したデータはこちら
画像データを見て分かる通り、草の影の部分は色がほぼ黒つぶれしていますが、まずはこれを露出を上げてシャドウを上げた場合どうなるか見てみましょう。
※左元データ・右露出とシャドウにて調整後
黒かった部分にグレーの色がはいってしまっているのがわかるかと思います(カメラのDRが高いためこれはこれでもありですが)
さて次はユニフォームライトとカラーキャストで調整したデータになります。
どうでしょう、全体に色付けをしてくれているのがわかるかと思います。
※但し色データを正しく取れない為(もともとそういうツールではないから)部分的に色がグレーになってしまっています。
どうでしたでしょうか?LCC作成からのユニフォームライトとカラーキャスト
使う機会は限られてしまいますが、いざと言う時にとても役に立つ機能ですので一度触ってみると良いでしょう。