ダイナミックレンジの強さを活かした疑似HDR

目次

1枚の写真からHDR風な写真を作る

今回はA7RM3のダイナミックレンジの強さを活かした疑似HDRの作成方法を紹介したいと思います。

本来ブラケット撮影とかをやれば良いのですが、風が強い場所等の場合風景に映り込む植物などは揺れてしまうのでブラケット撮影を1枚に合成した場合ブレのような部分が多少発生します。

ちなみに参考までに撮って出しの状態が下記になります。

A7RM3であれば(それ以外のD850などでは出来るかはわからないですが出来ると思います・・・)撮影したARWのファイルをイメージデータコンバーターで露出を上げてやり、暗い状態と明るい状態(或いは標準の状態)の2枚をTIFで現像します。


Lightroomは適正露出が出来てない場合はオススメしない

たまーにプロでもLightroomでいきなり現像している人がいますが、シャドウや黒レベルを大きく持ち上げる時にLightroomを最初から使うと強烈に画像が劣化します。

しかも添付画像をみるとわかる通り黒つぶれの部分はLightroomでは拾えきれません。(その他ノイズもひどいことになります)

※補足ですがSONYについているDレンジオプティマイザーは写真自体が不自然な色合いになるので私は基本的に利用しないようにしています。

なので面倒くさがらずにしっかり純正のソフトでまずある程度露出を整えましょう。

今回は空の露出はそのままに、地面や植物の部分だけ露出をキレイに持ち上げたいので以下のTIFを2枚用意しました。


手順の説明~簡単です

1地面の露出を希望の明るに合わせた

2空の露出はそのまま(変えたければより暗くするなど、今回はしていませんが)

見るだけでわかると思うのですが、イメージデータコンバーターで持ち上げた場合、ノイズや不自然な黒つぶれは一切ありません。

現像したTIFをPhotoshopで加工していきましょう

次にこれをPhotoshopで開きます。

片方の開いているウインドウの方にもう1枚をコピーして貼り付け、次に特定色域の選択で空と地面をわけてあげましょう。

今回の場合は空と地面がはっきりとコントラストで別れていますが細かい調整が必要な場合は更に細かくマスク作成をするか、ぼかしなどを使って手作業で修正する方法も良いと思います。


最後に完了した画像をどうぞ

実際にこの作業を終えて出来る画像が下記になります。

実際に外に公開する場合や仕事の場合はもっと細かい調整をしているのですが、それは普段みなさんがやっている現像やレタッチの作業とあまり変わらないと思いますので今回は割合します。

どうでしたでしょうか?ダイナミックレンジが強いカメラだと上記のように色々と写真の現像の幅を広げることが出来ます。皆さんも一度トライしてみてはいかがでしょうか?

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