ユニフォームライトを使った露出の調整2
目次
ユニフォームライトを使った露出の調整2
–前回記事のおさらいから
https://studio-nagareyama.jp/2019/03/08/%e3%82%b7%e3%83%a3%e3%83%89%e3%82%a6%e3%81%a7%e3%81%af%e3%81%aa%e3%81%8f%e3%80%81%e3%83%a6%e3%83%8b%e3%83%95%e3%82%a9%e3%83%bc%e3%83%a0%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%88%e3%81%a7%e6%8c%81%e3%81%a1%e4%b8%8a/
前回の記事でもお伝えしているユニフォームライトの機能ですが、露出にも使えるんですね。
今回はユニフォームライトの特性(コントラストをほぼ維持したまま露出をあげる)をより掘り下げて紹介したいと思いますが、今回しようする写真はこちらになります。(データは撮って出しで、アンダーで撮影しております)
※Adobe stockの素材写真の撮影でご協力頂いた真宮寺りこさんの写真になります
ヒストグラム的には下記のような状態になっていますが、見るとわかるようにこの写真の良さはシャドウのやまと、現像で露出を上げた際にあらわれるであろうハイライトの山が美味しいポイントです。
ユニフォームライトの特性としてヒストグラムのシャドウの山を維持したまま下記のような効果を発揮します。
シャドウ 山を維持したまま少し右に移動する
ミッド 若干持ち上がる
ハイライト 白飛びをしないなるべくさせないまま山を持ち上げる(持ち上がっている場合は現状維持)但し15以上の数値になるといっきにコントラストの不調和が起きる
今回上記の写真でそれぞれの露出で同程度の露出にした場合のヒストグラムと現像したデータでその比較を行っていきたいと思います。
–各種露出メーターでの画像比較
ユニフォームライト使用時
総評:あらゆる露出の中でもっともコントラストを維持したままシャドウトーンを自然にあげれる。
レベルメーター真ん中下を調整した時とヒストグラムが似ているがハイライトとミッドトーンの関係性の調和がとれている。
明るさメーター使用時
総評:一般的なシャドウトーンとミッドトーンをあげるときにこちらを使う事が多い。ただどうしてもシャドウトーンの山が崩れてしまう事でシャドウが明るくなり本来の色よりも濁ってしまっている。
露出メーター使用時
総評:自然な色をだしてくれる調整方法の一つ。ただしシャドウトーンのあがり方が弱い。
レベルメーター右下使用時
総評:コントラストが強くなり、ハイライトとシャドウの山が強くなる。
レベルメーター真ん中下使用時
総評:ヒストグラムは似ているがユニフォームライトと違うのはコントラストが崩れてしまう特徴がある。
–サンプルを踏まえた上で
上記写真では撮って出しがアンダーとは言っても一般的な露出メーターで露出を適正値に持っていくことが可能なレベルになっていますが、もっとアンダーに撮影をした場合や逆光時の撮影はコントラストを崩さずに露出を持ち上げる場合はユニフォームライトが非常に役に立ちます。
実際のサンプル写真がこちら(ボツ写真ですが、ユニフォームライトを使うと使用出来るレベルまで色と露出を調整出来ます)
撮って出し
ユニフォームライト使用時
ユニフォームライト以外の露出メーター使用時
上記を比較するとわかるのですが、アンダー(アンダーと言っても失敗に近いような、或いは失敗のアンダー)の写真場合ユニフォームライトを使ったほうがコントラストの調和がとりやすく、ユニフォームライトを使っていない場合はコントラストの不調和が起きています。
最後に
いかがでしたでしょうか?コントラストを維持したまま露出を上げることが出来るユニフォームライト。とても非常に使いやすい機能になるのでどんどん使っていくのが良いかと(そもそもアンダーの失敗写真をとらなければよかったりもしますが・・・)