CaptureOneのプロファイルを活用し現像のバリエーションを増やす
目次
CaptureOneのプロファイルを活用し現像のバリエーションを増やす
基本特性パネルからプロファイル
CaptureOneやLightroomでもそうですが、撮影したカメラのExifファイルを読み込み、自動的にプロファイルを割り当ててくれるのですが、あえてそれを別の物に差し替えます。
私が今回使っているカメラはSONYのA7R3と言う高画素デジタルカメラなのです。このカメラ特定の条件にはまると異様にコントラストが高くなるのですが、そのようなテイストを出したい時にはいいのですが、異様に高いコントラストが出た場合、写真の風味がその時点で決定されてしまうのが難点です。
現像時にコントラストを下げる設定
この場合いくつかそれを回避する方法があるのですが、CaptureOne基本特性からプロファイルのカーブをFilmExtraShadowを選択する方法があります。
※初期設定の場合はAUTOになっており、コントラストが高い写真がプレビューウインドウに出力されています。
下記は撮って出しデータと、基本特性→プロファイルのカーブをFilmExtraShadowに設定した写真との比較になります。
左:撮って出し 右:カーブ変更後
見て分かる通り、撮って出しの画像は非常にコントラストが高く、色が強く乗っている状態ですが、FilmExtraShadowにした事でただメーター上でコントラストを下げた時と違い、自然なコントラストになるだけでなく、色味も自然な乗り方になっています。
現像時に銀残しをするような設定
基本的に私が使っているA7R3のカメラの場合、コントラストが高い場合は色乗りも強く乗ってしまいなかなかパラメーターを調整するだけでは写真の印象を変えるのが難しくなります。そしてコントラストは残したい、でも彩度を下げたいという場合に通常のプロファイルのままだと彩度をさげるとポイントとなる色の部分まで強く色落ちしてしまいます。
このような場合はプロファイル自体を変更します。
プロファイル→Adobe→DNG File DNG Workspaceに変更しましょう
このような設定の状態にします。下記で画像の比較を見てみましょう。
左:撮って出し 右:プロファイル変更後
コントラストを保ったまま、彩度を下げるのと違い自然に色味が落ちた事で、ここから色乗せがしやすくなります。
DNG File DNG Workspaceを使って色乗せをしてみる
実際にここから色乗せをし、現像した写真が下記になります。
上記の設定はミッドトーンのコントラストを下げ、ミッドトーンを少し暗くし、シャドウトーンにはイエローで色乗せをしています。
DNG File DNG Workspaceの状態から新規レイヤーにスタイルを適用
またこの銀残しのような状態にした状態からプリセット(スタイル)を新規レイヤーに適用し、不透明度を調整すると、カメラデフォルトのプロファイルでは出来なかった色乗りが出るようになります。
下記写真はプロファイルをDNG File DNG Workspaceから新規レイヤーにスタイルを適用した例です。
少し変わった現像時のプロファイル設定方法の紹介でした。是非写真のバリエーションを増やしたい人はお試しを。