自然光・環境光でもOK・理想通りに光がコントロール出来ない場合にトーンカーブでハイライト部分をコントロールする
目次
自然光・環境光でもOK・理想通りに光がコントロール出来ない場合にトーンカーブで光をコントロールする
–今回の目的
今回はシャドウ・ミッドトーン・ハイライトの明度が理想通りになっていない時に(ストロボなどが使えないためコントロール不可の環境)トーンカーブを使ってハイライト部分をコントロールする方法です。
今回利用するデータはこちらです。
上記は撮って出しデータをトーンカーブの効果がわかりやすくするためにハイライト部分をあえて100で削ぎ落としています、ヒストグラムは下記のようになっています。(ハイライトがちゃんとあるのはこの記事の方法使わなくても大丈夫だよ)
シャドウ・ミッドトーンは山があってこのまま露出を調整すればキレイなヒストグラムになるのはわかるのですがハイライトの山が無いので少し寂しい明度なのがヒストグラムからもわかります。
その証拠に画像のこの部分(下記参照)
ソファーの光があたってる部分のハイライトが弱いのがわかります、まさにヒストグラムの通りですね。
–トーンカーブを早速調整
上記データは下記のように調整しました。
窓ガラスの向こうの景色のハイライト部分がこれ以上明るくなるとこまるのでグラデーションマスクを窓ガラスから下にかけてトーンカーブを処理していますがヒストグラム上を見てもあまり変化は感じられないかも知れませんが、ここから露出を上げると一気に変化がおきます。
尚、トーンカーブのみを調整した状態が下記データです、ソファー部分のハイライトがキレイに出ているのがわかります。
–トーンカーブで明度(今回はハイライト)の調整をした後は露出を調整
次に通常の露出メーター・レベルメーターで露出とコントラストを調整します、調整は以下のようにしています。
実際に出力されたデータは下記になります、少し明るすぎるかもしれませんのでもっと暗くてもいいのですが、トーンカーブ→露出・コントラスト調整、という流れを説明するために明るくしております。
明度のメリハリができてわかりやすい光のコントロールが出来ました。
もちろんこれは自然光で日陰で思い通りのハイライトが来ない場合でも使える方法なので是非使ってみて下さい。