CaptureOneのノイズ付与について

目次

CaptureOneのノイズ付与について

–ノイズは何に使う?

フィルム時代の写真はISO100でとっていても、どくとくなノイズが乗っている事が殆どで
もちろんISOがあがればノイズの量も大分増えていきましたが、デジタルになって逆にそれが味として捉えられる場面が多々あります。

CaptureOneのノイズを後から付与する処理についても同じような物になります。

–ノイズの仕組み

デジタルから写真を始めているのでフィルムのノイズの仕組みはいまいちわかっていないので割愛しますがデジタルのノイズの仕組みはイメージセンサーの受け取ったシグナルをISOの数値によって徐々に増幅するのですが、その際にショットノイズ、電流ノイズ、熱ノイズなども増幅されるため画像上に粒子状のノイズが顕著にでるようになります。

–ISOを上げてもノイズが目立たない場合がある

実際にノイズを載せたアンティークで懐古的な写真の要素を加えようと思ってわざとISOを高めたりして撮影してもその状況によってノイズが目立たない場合というのがあります。

  1. 被写界深度が浅く、望遠で撮影している状態
  2. ノイズの粒子のコントラストと同調する背景や主題の場合
  3. 現像段階でノイズの粒子のコントラストと同調する現像をしてしまった場合3についてはノイズを軽減させる現像方法として後日紹介したいと思います。

–実際にCaptureOneでノイズを追加する

上記のような理由の場合、或いは撮影後にテイストとしてノイズを付与したいと思った場合にCaptureOneのフィルム粒子機能を使います。

上記の「フィルム粒子」はいくつかのパターンがあり下記になるのですが、上から下にいくほどノイズが強くなっています(正確には違うのですが見た目としては)

  1. Fine Gain インパクトしか調節出来ず、柔らかく目の細かいノイズが付与される
  2. Silver Gain Harash Gainに比べ若干やわらかいノイズだが基本的には強めでコントラストも強い(黒色のノイズが多め)が粒子の並びの規則性は若干ある
  3. Soft Gain 一般的なフィルムノイズのテイストです、Silver Gainより少し強いノイズです
  4. Cubic Gain 粒子自体のコントラストはシャドウとハイライトのメリハリはやわらかくSoft Gainとはあまり変わりがないのですが並びの規則性と空間の間によって若干間延びしたようなノイズのテイストが出ます
  5. Tabular Gain 平均的なノイズの量とコントラストですが他と違いハイライトのノイズが出ているのが特徴でキラキラしたテイストになり、ノイズ見た目も強い
  6. Harash Gain 最もノイズが強く、一つ一つの目が大きくノイズのコントラストも強く(黒色のノイズが多め)粒子の並びの規則性も少ない

またツマミのインパクトと、粒状の効果ですが

インパクト→高めるとノイズの不透明度とコントラストが同時に上がる動きをします。
粒状→高めると粒子の数が増え、コントラストが上がる動きをします。

実際のノイズサンプル

 

ノイズ未使用時


Fine Gain使用


Silver Gain使用


Soft Gain使用


Cubic Gain使用


Tabular Gain使用


Harash Gain使用

※すべてのデータは(Fine Gain以外)インパクト100の粒状20にて調整をしています。

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