白飛び気味の空はハイライトで抑えてはダメな場合がある

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白飛び気味の空はハイライトで抑えてはダメな場合がある

–ハイライトの効能を改めて考える

どうしても人物や対象物と空が一つの絵の中に混在するような写真の場合、人物、或いは対象物に対して適正な露出にすると空が白飛びしてしまうという事が多々あり、そんな時によく使うのがハイライトです。

ハイライトのメーターを調整することで白飛びが収まるのですがサンプルに下記写真を見てみましょう、下記写真は撮って出しになります。

この状態でもありといえばありなのですが、今回はあえて雲のもようが無くなっているとして認識しましょう、実際にヒストグラムを見ても振り切れる寸前なので白飛びと認識しても問題無いレベルでもあるかと思います。

さて実際にこの画像の白飛びを抑えるためにハイライトの値を70にした画像が下記になります。

空の模様は認識できるようになったのですが自分としては空自体についていたハイライト部分のキラキラした質感が失われてしまったようにも見えますし、また土の部分にあったハイライトのキラキラも無くなっています。

–カラーエディターの彩度で調整をしてみる

この場合カラーエディターを使うという方法がオススメです、カラーエディターであればハイライト部分にほぼ影響をあたえず目で認識するには難しいレベルになっている「青」を持ち上げてくれます。

設定は下記の様に行っております。

どうでしょうか?ハイライトを抑えるよりも自然になったと思います。

彩度でコントロールしてはいけない場合

上記のように彩度でハイライトを擬似コントロールする方法を紹介しましたが、上記は雲の割合と青空の割合が丁度良かったので出来たのですがNGな場合もあります、それは雲が空の大部分をしめているような写真の場合です。

上記撮って出しですが、この写真の空の彩度を最初の画像と同じようにカラーエディターで上げた場合の写真が下記になります。

空の割合が殆ど無いので当たり前のように変化が起きませんので、こういう時はおとなしくハイライトを使いましょう。

ただし、空の部分だけハイライトを抑えるためにグラデーションマスクを利用しましょう。

この状態でグラデーションマスクをかけたレイヤーに対してハイライトを抑えると、下記のような画像になります。

以上簡単な説明でしたが、ハイライトを使わずに空の白飛びを抑える方法でした。

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